南海放送60年史
58/136

50第3節 ラジオの自立とクロスメディア推進ラジオ番組をテレビでサイマル放送  2012年4月5日(毎週木曜日10:25-10:55)には、ラジオ番組をベースにしてテレビでサイマル放送する『くまたまラジオPROGRESS』(ディレクター:乗松佳洲彦)を始めた。トーク&音楽というシンプルなラジオ番組は、とかく演出過剰感がある昨今のテレビ番組の中にあって、かえって面白く感じてもらえないかというチャレンジでもあった。おりしも、南予いやし博2012のPRキャラバン隊と「にゃんよ」などのゲスト出演があり、にぎやかなスタートになった。新たなデジタルコンテンツの開発が求められる中にあって、「コンテンツはラジオにあり」をアピールしていく取り組みでもあった。 会員制Eメール配信サービス「ClubN」  2001年2月に立ち上げた南海放送の会員制Eメール配信サービス「ClubN」。レギュラーコンテンツであるニュース配信や、テレビ・ラジオ番組のPR情報を送るメールマガジンの配信に加え、アンケート調査、リスナーからの投稿で番組を構成するなどの企画を行い、2005年には会員数が1万7,000人になった。アンケート調査は回答率が高く、メーカーの商品開発に結び付くケースもあった。 ネット通販事業への展開  2005年6月には、県内特産品を販売する通販サイト『極選!e-ひめ市場』をホームページに開設した。愛媛県中小企業団体中央会と共同で選んだ愛媛の一次産品を販売しようというものだったが、販売額は伸びなかった。 また、NTVの通販番組『ポシュレデパート深夜店』の収録風景をHPに掲載するなど、テレビの通販とネットとの連動を意識した取り組みの中で生まれたのが、2010年1月に行った「6+6+1+R」企画だった。ポシュレで扱う複数の商品を放送中の玉井昌子プレゼンター

元のページ  ../index.html#58

このブックを見る