南海放送60年史
52/136

44第2節 愛媛マラソンの6時間生中継制で番組制作に臨んだものの結果は赤字であった。 新生愛媛マラソンとなった第48回大会は、市街地を走る新コースと制限時間6時間という市民マラソンの魅力によって参加者・応援者の人気を博し、ランナーは47回大会の約4倍にあたる募集があった。またテレビやラジオの放送収入は、特別協賛社等スポンサーが一挙に増え、47回大会の2.3倍となった。この収入は、回を重ねるごとに高まる市民マラソンとしての評価を受けて、記録を更新している。 2010年1月31日㈰午前9時、愛媛県庁前に停まった坊っちゃん列車から第48回愛媛マラソンの号砲が鳴った。城山公園に集まったランナーたちは、通行止めにした県庁前電車通りのスタートから松山市の中心部に走り出していった。 北条地区を折り返すコースは比較的平坦で、制限時間は6時間となり、市民ランナーが完走を目指しやすい設定になった。 出走者数は、第48回大会の3,490人から第51回大会の7,992人と年々増え続けた。第51回大会の完走率は90%で、女子も1,377人が完走した。ラジオ・テレビで5時間45分の生中継  第20回大会からラジオ、第26回大会からテレビで中継してきた南海放送では、新生市民マラソンのテレビ5時間45分の生中継に踏み切った。 第1部の『第48回愛媛マラソン』(9:30-12:25)、第2部の『もぎたて!えひめマラソン』(12:30-15:15)の2部構成とした。ランナーたちの思いや応援する人たちとの交流など、市民マラソンならではの様々なドラマが展開された。中継画面には応援メッセージが流れ、フィニッシュ地点のカメラは、ウェブ上にすべてのランナーのフィニッシュシーンを流し続けた。技術スタッフは、地上系マイクロでコース上を完全に中継する体制を作った。 それは、第50回大会での片岡祐介選手(大塚製薬)と尾方剛

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る