30第7節 開局55周年 ラジオ・テレビ兼営局ならではの展開11月3日に、舞台の宣伝もかねて一遍の生まれた道後の宝ほう厳ごん寺じで「成功祈願祭」を企画したが、寺の長岡隆祥ご住職が時宗本山に掛け合って、現官長・七十四世にあたる真円上人(90歳)が、高僧6人と共に来松してくれることになった。「一遍さんの故郷の放送局が、上人の一生について取り組んでくれているプロジェクトだと聞き、来させてもらいました」との上人の言葉。「宗派のトップがお金で動くことはありませんが、こうしたことは普通なら相当な額が必要だ」と京都の放送局に教えられた。真円上人は高齢にも関わらず朗々とした読経と素晴らしい法話を述べられた。 そのあと境内では、芝居のラストで踊る「踊念仏・コンテンポラリーダンスミックスバージョン」を、参加した120名の関係者などに披露し、喝采を浴びた。 こうしたスタッフの思いが通じたのか舞台は大成功だった。テレビ特番『延長18回の伝説 女子高生がみた「松山商 vs 三沢」』 青森放送と南海放送の開局55周年記念番組として、1969年(昭和44年)伝説の夏の甲子園決勝、松山商業高校と三沢高校の決勝引き分け再試合を振り返る番組企画が、東京支社から提案された。 当初は、「初代甲子園アイドル」となった三沢高校の太田幸司さんと、松山商業高校の井上明さん、二人のエースを軸に描こうとしていた。当時の松山商業高校選手の現況は、我が社の高校野球解説者・菅正昭さん(松山商業高校OB)に聞き、程なく判明した。当時の松山商業高校エース・井上さんは超多忙だった。 番組プロデューサーの野志克仁副部長は、「忙しい人だから」と各方面から聞き、朝日新聞大阪本社スポーツ部長の井上さんに、番組趣旨を書いた手紙を送り、1週間程して電話したが、手紙の開封もされていない状況だった。「オリンピッ宝厳寺で踊念仏
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