南海放送60年史
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16第4節 ラジオの第1回日本放送文化大賞ラスと人間の共生について、さりげなく考えさせる軽妙な語り口が評価された。 本社「お引っ越し」もラジオドラマに  旧本社(道後樋又)での最後の公開生放送となったのが、2006年11月に行われたラジオファイナルイベント『ありがとう道後樋又~微笑みがえし~』である。 ラジオ創成期を支えた先輩たちへのリスペクト(敬意)を表そうと田中和彦が企画したもので、2時間のラジオドラマ「さようなら道後スペシャル 公開生ラジオドラマ『微笑み返し~7人のゴースト~』」を生放送した。 昔からスタジオに「霊」が現れるとの噂が絶えなかったが、移転の日が近づくにつれ、その目撃談が増えていった。その霊を先輩たちの「ゴースト」と設定し、関係者への取材を通じて、南海放送の歴史を振り返るドラマに仕立てた。イベントでは、松山東雲学園のハンドベル部が演奏したり、700本のキャンドルを灯したりして、リスナーとともに別れを惜しんだ。 翌年5月30日、ラジオ番組『さようなら道後スペシャル「微笑み返し~7人のゴースト~」』を1時間に短縮して放送した。 「リアリティのあるエピソードと、懐かしさとともに未来への展望を込めた構成がリスナーを惹きつけて離さない」との評価を得て、2007年の日本民間放送連盟賞エンターテインメント部門で優秀賞を受賞した。 ラジオのエンターテインメント部門での優秀賞は、2006年の『天野祐吉“我らの時代”~県民性について~』でも受賞しており、2年連続になった。 この作品も、本社のお引っ越しに伴う大掃除中に、地下倉庫で1964年頃のラジオドラマの脚本集を発見したことをきっかけにしている。番組のテーマは「マスコミ文化が地方の垣根を壊す中における県民性」。南海放送の創立理念の1つであった「自社制作のラジオドラマづくり」を体感しようと、見「さようなら道後スペシャル公開生ラジオドラマ『微笑み返し~7人のゴースト~』」(上下写真)

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