南海放送50年史
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た。第8回国民体育大会秋季大会は、天皇・皇后両陛下をお迎えして、1953(昭和28)年10月22日から5日間、四国の55会場で開かれ、全国1万9,000人余りの精鋭が28種目に熱戦を展開した。主会場となった松山市では、丹下健三氏が設計したシェル型構造の愛媛県民館ほかの競技施設を新設整備するなど、早くから国体熱が盛り上がっていた。わが社は大会前日、1時間の『国体前夜祭特集』を放送したのをはじめ、午後3時25分~4時に『国体特集』、午後6時35分から5分間の『国体ニュース』、午後10時~10時45分にもふたたび『国体特集』を編成した。開局してからまだ3週間余りたったばかりで文字どおり目がまわるほどの忙しさだったが、幸いにラジオ東京(現TBS)、朝日放送、中部日本放送、北海道放送、ラジオ九州(現RKB毎日放送)の5社が共同取材班を編成した。民放による国体報道は、この第8回大会が最初であった。わが社はこの共同デスクに参加し、各局への素材送り出しなど、キー局としての役割を果たす一方で、取材協力が得られることになった。大会第1日、午前10時半から午後0時25分まで1時間55分にわたって編成した特別番組『第8回国民体育大会開会式中継』は、民放共同デスクの素晴らしい成果となった。まず、ご宿泊所の萬翠荘(現県美術館分館)から開会式場に10第1章 草創期の南海放送開会式正面スタンド 両陛下がご臨席されている第8回国民体育大会開会式

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