成12)年2月に稼動し、確認書の信頼性を高める備えが完成した。新営放システム「CM-WIN」の導入は、今後の地上デジタル放送開始を見越したものであり、今回の更新はパッケージに合わせた要員の再配置も行いながら、2006年にデジタル営放システムが導入されるまで使用されることになった。営放システムの更新に合わせ、2003(平成15)年3月にはホストコンピュータのプログラムをすべて廃棄し、実態にそくしたクライアントサーバー方式のプログラムに移行した。さらにデータの連携を持たせながらホストコンピュータとクライアント・サーバー方式をほぼ同時に切り替える「脱ホストコンピュータ計画」が常務会で決定された。これまでホストコンピュータで稼動してきたラジオ、テレビの営業放送管理システム、会計システムを同時に新方式に切り替える困難な作業であったが、他社でも例を見ない一気の切り替えを断行した。テレビ営放システムの更新の1か月後に、新会計システム(NEC製 OFFICE HARMONY)と新方式で自社開発したラジオ新営放システム(R-WIN)は順調に稼動した。2006(平成18)年に地上波デジタル放送をスタートするためには、更にデジタル営放システムへの切り替えが必要になる。今回のプラットフォームの統一により、急激な変化にも有機的、機動的な対応が可能となった。南海放送は、2003(平成15)年10月1日、創立50周年を迎えた。テレビの開局、所得倍増計画に始まる高度経済成長、1970年代半ばからの文化事業への進出、1990年代からの民放4局化時代を経た半世紀である。記念式典で松友社長は「経営改革を行いデジタル化へむけてまい進することを切望する」とあいさつした。創立50周年記念事業の展開282第7章 地上波デジタル時代へ
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