当時、社内のパソコンやオフコンなどをケーブルで接続して情報の共有を行う社内LAN(Local Area Network)が各社で研究されていた。1993(平成5)年10月、当時社内に設置されていた10台のパソコンのうち5台をネットウェアを使い同軸ケーブルで接続したのが、わが社の社内LAN構築に向けての第一歩となった。1994(平成6)年には、本社の各職場をはじめ支社、支局などにパソコンを配置、増設し、パソコンに馴染むことから進められた。それに次いで、パソコンによる業務の連絡も電子メールによって行われるなど、少しずつではあるがパソコンを通じて情報や資料のやり取りも始まった。本格的な社内LANは、1995(平成7)年4月24日の新たに導入したパソコン14台によるデモンストレーションと社内研修から始まった。システムは、クライアント・サーバー方式のネットワークで構成され、OSは、堅牢性の高いWindows NT3.51を採用した。サーバーは、当時の最上位クラスのハードウェアで構成されていた。スポンサー名簿と自治体情報などを情報共有し、ワープロ、表計算などの業務用アプリケーションがインストールされていた。そして、1996(平成8)年の末には、サーバーの二重化を兼ね、基本OSをWindows NT3.51からWindows NT4.0にバージョンアップを行った。その後、営放システム「スポットデスク」を導入するため、28台のパソコンを追加設置、同時に社内LANに接続し、LANのクライアントは52台になった。また、2001(平成13)年4月には報道記者用、営業社員用ノートパソコンの設置などで、LANのクライアントパソコンは100台を超えた。LAN導入当初は、簡易なグループウェアを使用していた。しかし、LAN環境のハードウェア面が充実したのを機に、飛躍的に使いやすさが向上したCybozu社製のグループウェア「サイボウズ」を導入し、電子メール、電子掲示板、回覧板、265第4節 グローバル時代のローカル番組報道制作センターのパソコン活用
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