南海放送50年史
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しているか、成果を知るには聴取率の分析が必要である。従前の聴取率調査は、南海放送ラジオ単独で行われてきたが、エリアの実情に則したデータを得るためには、FM局との共同調査が必要だった。ラジオセンターは地元のエフエム愛媛と、およそ半年に亘る折衝の末、2002(平成14)年12月16日~22日の1週間、四国のラジオで初のAM・FMラジオ共同聴取率調査が実現した。ビデオリサーチ社によって実施された共同調査は、全国規格の700サンプル(従来は350サンプル)とし、松山市、伊予市、北条市、重信町、川内町、砥部町に住む男女12歳~69歳を調査対象にした。共同調査の結果は、全局・高聴取率番組ベスト20を、南海放送ラジオが独占、平均聴取率もエフエム愛媛を圧倒する結果になった。南海放送とエフエム愛媛の、番組占拠率を、南海放送のワイド番組ゾーンで比較した結果は下記のようになった。『合田みゆきのモーニングおん:月・火』(RNB46.6対FM31.9)『らくさぶろうのモーニングおん:水・木』(RNB48.6対FM29.1)『林浩彦のまいど!:月・火』(RNB46.1対FM34.1)『やのひろみのまいど!:水・木』(RNB45.5対FM31.3)『らくやのお:月』(RNB50.9対FM18.9)『いけいけサタデー:土』(RNB51.2対FM26.9)『山ちゃんの日曜日:日』(RNB44.1対FM25.7)全国的にも信頼度の高いビデオリサーチ社の共同聴取率調査の結果は、南海放送ラジオに対する、リスナーの支持の広さと厚さを示し、営業的にも大きな力になった。また、聴取率調査の結果は、改革の方向性を追認する形になったが、一方で、局アナウンサーの活用や、激変するメディア環境への対応などの課題が浮き彫りとなった。262第6章 経営改革の時代

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