南海放送50年史
282/358

で協議した結果、2000年12月から、毎月第1日曜日の正午から60分間、ラジオ番組『ニーハオ大連』の放送を決定した。以後、レギュラー番組の外に『友好元年、新春歌合戦~歌が結ぶ21世紀』(2001(平成13)年1月1日放送)、『子規がいた大連の冬』(2001(平成13)年12月30日放送)などを制作、番組交流を進めた。2001年5月からは市民レベルでの交流促進のため旅行企画を実施するなど、友好交流イベントも多岐に亘った。南海放送ラジオがはじめた文化交流の成果が話題となり、大連市の新聞社大連晩報社から、愛媛の新聞社との友好交流を行いたいとの申し入れがわが社にあった。このためわが社が仲介役を果たし、2001(平成13)年11月8日、大連晩報社と地元・愛媛新聞社との友好協定が締結された。2002(平成14)年2月2日には、南海放送と愛媛新聞共同で企画したシンポジウム「国際都市、大連と文学」を、愛媛大学で開催するなどメディアミックスした国際交流を展開している。2000(平成12)年8月21日、ラジオ改革委員会(宮部選、山内孝洋、田中和彦、清水啓介、乗松義弘、三好真一)は、南海放送ラジオの改革案を上申した。改革案は、ラジオの黒字化を見据え、そのために、番組の品質を維持しながら、最大限のコスト削減を図るという内容だった。この答申に沿う形で、2000年秋改編から1年かけて、ラジオセンターが中心となり全プログラムを点検、聴取ターゲットを中高年層に絞った編成に取り組んだ。手付かずになっていた日曜日に、朝ワイドを編成するなど、機敏な情報収集と聴取者との双方向性を強化した。また自社制作を拡大すると同時に、ワイド番組等で個性的な外部パーソナリティの起用を積極的に行った。こうした番組改革が、聴取者の間で、どれ位認知され浸透ラジオ聴取率共同調査で圧勝261第3節 文化遺産の継承

元のページ  ../index.html#282

このブックを見る