威力を発揮した。さっそく愛媛県防災会議による地震津波総合避難訓練に参加し、三瓶町での訓練の映像を県庁の防災会議本部へ送った。運用開始早々、SNGの多面的な活用と衛星時代における放送の可能性を考える特別番組『SNGがテレビを変える~情報革命えひめの時代~』が9月2日放送された。スタジオに郵政省宇宙通信企画課長の野村卓氏と日本テレビニューメディア局長の加藤芳孝氏を迎え、わが社は伊予郡松前町(まさき)から中継、札幌テレビは同じ名前の松前町(まつまえ)から、その他北日本放送(富山平野)、日本テレビケーブルネットワーク(NCN)から中継し、全国4か所からSNGによる中継を織り込み機動力を実感させた。その後、SNGは1998(平成10)年4月27日デジタル仕様に切り替えられた。これまで一つのトランスポンダで2波しか運用できなかったものが、最大4波運用できるようになった。また、搭載カメラやVTRも充実し、ニュース報道や番組制作に不可欠のものとなった。わが社は1990(平成2)年郵政省に新居浜局の出力を1kWに増力する申請書を提出した。南海放送のラジオ局は1953(昭和28)年10月に松山局が開局し、3年後の1956(昭和31)年10月には東予で新居浜局が、南予で宇和島局が開局している。その後、1977(昭和52)年8月には八幡浜局、今治局が開局。ついで1980(昭和55)年12月には大洲局、御荘局が相次いで開局した。こうしてわが社のラジオは1980(昭和55)年に7局体制になったが、それでもなお、夜間混信やレベル変動と歪みを伴う地域が残った。1977(昭和52)年に開局した今治、八幡浜両局は、松山局と同一周波数(1116kHz)で運用されてきたが、あとの4局はそれぞれ周波数が異なっており、松山自動車道の延伸など道路ラジオの同一周波数化169第3節 技術の挑戦本社屋上のSNGアンテナ
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