南海放送50年史
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創立35周年記念事業の一環として、サンパーク美術館・畦地梅太郎記念美術館の建設が着手された。サンパーク美術館は、1987(昭和62)年10月20日に着工された。1988(昭和63)年9月26日に竣工式を行い、10月3日に放送会館新館と同時に招待者にお披露目を行った。北宇和郡三間町二名出身の版画家、畦地梅太郎(1902-1999)は、内閣印刷局活版課時代、銅版画の世界に触れ画業を深めていった。その後、山男シリーズの作家として知られるようになった。1953(昭和28)年、サンパウロ・ビエンナーレ展に日本代表として出品。素朴なタッチの作品を次々発表し、日本の代表的な版画作家として活躍してきた。南海放送では1963(昭和38)年8月から、『月刊南海放送』の表紙を依頼してきた。それがきっかけとなりわが社は個展の開催、画集の出版などを行いながら、畦地梅太郎の作品を集めてきた。美術館は松山ラジオ局送信機室を取り込み、鉄筋2階建て延べ1,003平方メートルで、丸みをおびた屋根には緑青加工した銅板を張り、外壁にはベージュ色の特殊山型磁器タイルを採用した柔らかい感じの建物である。1階には第1展示室、講堂、事務所、畦地梅太郎記念美術館161第2節 経営規模のさらなる拡大新館2階平面図ニュースセンターニューススタジオ編集室コアスタジオ吹抜畦地梅太郎記念美術館

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