南海放送50年史
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からの『なんかいワイドニュースtoday』を発展的に結集した1時間のローカルワイドニュースである。ネットワークニュースとあわせ、90分というワイドなニュースゾーンが誕生した。合言葉は「どこよりも早く、グーッとワイドに」。キャスターには門田秀広・芝尚子(月曜日~水曜日)、田中和彦・永江孝子(木曜日~金曜日)、田中和彦・戒田節子(土曜日)の中堅アナウンサーが起用された。1日目は慢性的な水不足に悩む松山市興居島地区に待望の上水道工事が始まる話題をとりあげた。小さな水源の簡易水道に頼っている島に、海底に敷設した水道管で水が送られてくる。ていねいに水と暮らしをテーマにとりあげ、島の人びとの喜びの表情を伝えた。2日目は秋のダイヤ改正で新特急用のL型車両が予讃線にお目見えする話題。国鉄四国総局が自慢する新車両の魅力をとりあげたり、愛媛県内を巡業中の宇野重吉一座を重信町町民会館から生中継した。また白春樹知事の引退表明でにわかに注目を集めた次期知事選挙に焦点をあわせて、歴代知事の年齢、当選回数などをふりかえった。これまでの短い時間枠ではストレートにしかとりあげられなかったニュースに厚みが加わった。「新しい意識と感覚で生活情報をニュースとして掘り起こし、ミニ・ドキュメンタリーや新鮮な切り口、臨場感のある現場リポートなどで視聴者の期待に応えていきたい」。(報道制作局長 篠原修)新番組の制作には、報道制作局を一体にした新しい体制を敷いた。曜日単位の5班編制でチームを構成し、内容と構成の責任を持つ。支局からのリポート、お天気カメラも総動員し、文字通り総力を挙げての制作体制である。わが社は『なんかいNEWS530』のスタートに際して、松山商科大学マーケティング研究会に委嘱して視聴者のニュース期待度を調査した。夕方5時台に松山で「テレビを見られる人」は65%、このうち20歳~49歳の男性の約75%が「ニュー153第1節 ニュースと生活情報の融合『なんかいNEWS530』のタイトル文字NEWS530キャスター 右から門田秀広、芝尚子NEWS530報道センターデスク 山崎全正

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