南海放送50年史
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多目的ホール、大小会議室、学苑教室、結婚式場、グリルなど文化施設としての総合的な機能を持つものであった。総工費は11億5,300万円。創立23周年にあたる翌年10月1日の開業を急ぐことになった。当時の技術では工期短縮は難しい課題であったが、足場を組まずに鉄骨を下から積み上げるという新しい工法が開発された。外壁の赤いタイルは佐賀県有田の窯場に特注したもので、一枚一枚の色合いに微妙な変化があった。焼いた30万枚のうちから特に選びだされた約10万枚が使われたという。年が明けた3月15日、本社機構に本町会館事業局が新設され、管理部、会館営業部、業務制作部、学苑部の4部で組織された。局長には開設準備室局長の池内央が発令され、幹部社員の移動と有期雇用契約社員をふくむ25名の要員が配置された。多目的ホールの名称は、社員田村昌義の応募による「テルスターホール」が採用された。南海放送学苑は10月4日、38教科57講座でスター102第3章 総合文化産業への出発本町会館正面入口オープンした南海放送本町会館建設中の本町会館南堀端から建設中の本町会館を望む

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