南海放送60年史
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91[社史 第2部] 第3章 開局60周年、そして第3の創業へメディアまつり2013』を開催する。愛媛のローカルメディアとして、地域に育まれてきた南海放送・愛媛新聞社・愛媛CATVが「地元へのありがとう」の思いを込めて毎年開催している。「地域の皆様に感謝し、お返しをしていく」という60周年のキャッチフレーズ「カンシャ・カンReキ!」に沿ったイベントである。 『メディアまつり2013』では、「60」にちなみ『もぎたてテレビ』と南海放送ラジオで6時間のスペシャル番組を生放送し、まつりを盛り上げることにしている。南海放送の会場では、アナウンサーによるステージイベントや『もぎたてテレビ』で紹介した名店の出店、放送局の仕事体験や社内見学ツアーなど、多彩なイベントを予定している。また、日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』の総合司会を務める桝太一アナウンサーも応援に駆けつける予定で、県民の皆様に楽しんでいただけるイベントにしたい。 「X年後」がギャラクシー賞大賞受賞  制作部の伊東英朗マネージャーは1946年から1962年にかけ、南太平洋で行われた核実験による被ばく者や遺族の聞き取り取材を行うとともに、日本全土への放射性物質の拡散を裏付ける米国原子力委員会の機密文書を発掘するなどして、第五福竜丸だけではなかった被ばくの実態を明らかにする番組を制作してきた。 福島第一原発事故の後の2012年1月29日、NNNドキュメントとして再編集し、全国放送した。さらに同素材を再編集し、83分のドキュメンタリー映画『~放射線を浴びた~X年後』(プロデューサー:大西康司)を制作した。 NNNドキュメントの日笠昭彦プロデューサー(NTV)や、宣伝・配給を担当したウッキープロダクションの猿田ゆうさんらの支援を受けて、2012年9月15日から東京と松山を皮切りに全国100か所以上で上映された。松山の映画館「シネマルナティック」には752人の観客を動員し、東京の「ポレポレ東メディアまつり(2010年)映画『X年後』のチラシ上映会でトーク左:伊東ディレクター 右:大林宣彦氏

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