南海放送60年史
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79[社史 第2部] 第3章 開局60周年、そして第3の創業へ門田圭三元社長の逝去  2010年5月、門田圭三元社長が96歳で逝去した。1978年から約20年間社長・会長を歴任した門田元社長は、いち早く夕方のローカルワイド番組を実現するなど、ローカル民放の可能性を切り開く一方で、財界活動や文化事業活動にも力を入れた。特に、松山出身の軍人で、それまであまり知られていなかった水野広徳の顕彰に力を入れ、『反骨の軍人 水野広徳』や『水野広徳著作集』(全8巻)を刊行した。 水野広徳の顕彰活動  水野広徳の顕彰活動は、門田圭三元社長や土居俊夫元社長を中心に、創立25周年記念事業として、1978年に自伝『反骨の軍人・水野広徳』を刊行し、創立40周年記念事業として1995年に「水野広徳著作集」を刊行した。 1979年6月にはテレビドキュメンタリー・ドラマ『剣を解く~反骨の軍人水野広徳』(30分)を放送した。 また、1995年(平成7年)7月1日には、終戦50周年企画として、ドキュメンタリードラマ『悲劇の予言者~海軍大佐水野広徳の戦い』(55分番組)を日本テレビ系列29局で全国放送した。 1978年の自伝刊行以来、水野広徳の遺族で今治市(宮窪町)在住の重松家から原稿や遺品類について、南海放送が委託を受け、保管をしてきた。現当主の重松昌彦氏とも協議をした結果、重松家として遺品類全部を松山市の子規記念博物館に寄贈することになった。2005年(平成17年)3月29日、重松昌第2節 伝統を継続し創造する力

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