南海放送60年史
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56第4節 全国放送で愛媛の良さを発信エンターテインメント部門優秀賞を受賞した。書道ガールズが映画に、世界に  NNNドキュメントなどで追い続けた四国中央市の愛媛県立三島高校書道部の活動が、日本テレビの全額出資で映画化(『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』)され、2010年5月に全国の映画館で上映された。 地元での撮影には、炊き出しやエキストラなども含め四国中央市と市民が全面的に協力した。三島高校書道部は映画のPRのため、フランスのカンヌ映画祭の会場近くの海岸で、主演の成海璃子さんとともに書道パフォーマンスを披露した。 松下和明ディレクターが制作したテレビ番組『ザ・書道ガールズ!!~涙の180日!女子高生たちの甲子園~』は、日本テレビ系列で2010年9月4日に全国放送された。同番組は、翌年のABU賞(55ヵ国の放送局と関連団体で組織するアジア太平洋放送連合Asia-Pacic Broadcasting Unionが選定)テレビ青少年部門でグランプリを受賞した。インドのデリーで行われた表彰式には松下が出席、その模様はインド全土に放送された。 アラスカ写真家松本紀生さんとの出会い  松山市出身の写真家松本紀生さんは、一年の半分をアラスカで過ごし、「オーロラの向こうに」などの著作や大型スクリーンを使ったトークショー「アラスカ・フォトライブ」で知られている。松本さんを主人公としたドキュメント番組の制作が、電子機器製品の製造で世界展開を進めていたCELCO JAPANグループ(本社松山市)の全面的なサポートで実現した。 制作部の伊東英朗マネージャーは、デジタル一眼カメラをメインカメラにして、2010年7月には、夏の北極圏や南東アラスカ、また2011年1月には、極寒のマッキンリーに単独でABU賞グランプリ受賞

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