南海放送60年史
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52第3節 ラジオの自立とクロスメディア推進小谷渉子アナウンサーは、メールよりも圧倒的に速いレスポンスやユーザー同士のコミュニケーションの場ができていくことを楽しみながら進行している。 やのひろみさんにギャラクシー賞  メディアが多様化しても、良き時代のラジオを引き継ぐ話し手たちは健在だ。 ラジオプレゼンターのやのひろみは、2009年5月20日(13:35-16:50)放送の『やのひろみの「本気?ラジ!」ローマ字の日スペシャル~FURUSATO EHIME~』で、日本民間放送連盟賞生ワイド部門で2回目の優秀賞を受賞した。愛媛県在住の外国人の視点から、愛媛や日本の魅力を探った番組で、やのの小気味良いしゃべりが評価された。2010年には、ギャラクシー賞ラジオ部門でDJパーソナリティ賞を受賞した。赤坂泰彦さんや久米宏さんらが受賞している賞で、ローカルAMラジオ局では2人目の快挙だった。 2012年には、タグプロダクトの真田嘉雄ディレクターとともに『やのひろみのゴゴモリ!~愛媛の行商モノガタリ~』を制作し、愛媛でおなじみの「ロバのパン」や「最後のおたたさん」と呼ばれる女性の魚の行商人の声を拾って日本民間放送連盟賞生ワイド部門3回目の優秀賞を受賞した。 さらに、平成25年度の日本民間放送連盟賞では、ラジオエンターテインメント部門で、「南海放送開局60周年記念特別番組『思い出に針を落として』」(4月28日放送)が全国優秀賞を受賞した。レコードを取り巻く環境(隆盛から衰退まで)についてレコード針を作る側、売る立場など様々な話が興味深く、ラジオの素晴らしさを感動的に伝えていると評価された。 ラジオパーソナリティの活躍  ラジオのパーソナリティとしては、「しんさん」こと小林真三や木藤たかお、らくさぶろう、林浩彦らも安定したトークやのひろみさん

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