南海放送60年史
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47[社史 第2部] 第2章 デジタルコンテンツのマルチユースである。「選手のひたむきな姿」に観客が感動し、一生懸命応援をする。その応援に選手が更に感動し、力の限りを出し尽くす。それを見た観客が更に感動し応援に力が入る。その応援を受け、選手は充実感・満足度を更に高める。…この「感動の輪」が日本一獲得の最大の要因といえる。愛媛マラソン事務局は、この「感動の輪」の中心となる「選手のひたむきな姿」を実現するために、選手が実力のすべてを出し切れるように、大会準備から「選手のストレスをできる限り零に近づける環境作り」を使命としたことが功を奏したといえる。 また、この「感動の輪」を伝えるうえで、6時間の完全生中継は最大の武器となっている。 中学駅伝のラジオ・CATV放送  愛媛中学駅伝競走大会を1992年からラジオで実況放送してきたが、2010年の第30回大会からラジオとケーブルテレビでサイマル放送することになった。全てのランナーを映すことをテーマに、ラジオ実況にケーブルテレビのスタッフらが撮影した映像をのせ、愛媛CATVや新居浜市のハートネットワーク、宇和島ケーブルテレビなど県内8局に映像を送った。2011年の第19回全国中学校駅伝大会女子に出場した新居浜市立東中学校は、全員がバスケットボール部員というチームでありながら、全国初優勝を果たした。3、4、5区で区間賞をとるという快挙だった。 松山大学女子駅伝部(2008年創部)が、毎年10月に仙台市で開催される全日本大学女子駅伝対校選手権大会で2010年から4位、5位、4位と3年連続シード権を獲得する活躍を見せた。日本一を目指す駅伝チームに密着取材したテレビ番組『駅伝ガールズ~松山大学女子駅伝部 涙の数だけ強くなれ~』を2011年12月25日に放送(15:00-15:55)した。第30回愛媛中学駅伝練習中の松山大学女子駅伝部

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