南海放送60年史
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39[社史 第2部] 第2章 デジタルコンテンツのマルチユース時は中学生)など多彩なメンバーを審査員に選び、新しいキャラクター「ウィット」を誕生させた。 「ウィット」の由来は、英語のwit…「気のきいた会話や文章などを生み出す才知・機知」witness…「~を目撃する、(まのあたりに)見る、目にする」というもの。 2006年4月2日㈰、いよてつ髙島屋8階スカイドームを会場にお披露目イベントを実施し、誕生の瞬間は『もぎたてテレビ』の冒頭で生中継された。 一般的な可愛いキャラクターとは、完全に一線を画した個性的な風貌に仕上がり、社会現象にまで発展した「ゆるキャラ」の先駆け的存在にもなった。 地上デジタルテレビ放送の推進  2011年7月24日にアナログ放送を終了するため、地上デジタルテレビ放送推進の中核組織として、民放テレビ全社とNHK、受信機メーカーなどが参加して、2003年8月に地上デジタル放送推進協会が結成された。後にBSデジタル放送推進協会と組織統合して、デジタル放送推進協会(Dpa)として2007年に再スタートした。 総務省は2008年10月、愛媛など全国11か所に総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)を開設した。支援センター(テレビ愛媛内)は2009年2月に新たに40か所が追加され、民放やNHKから派遣された要員が、全都道府県で受信者の支援業務を行った。南海放送からも愛媛の支援センターに2008年から技術系元社員1名を派遣した。 受信障害対策などの住民説明会や戸別訪問、共聴施設のデジタル化対策などの受信環境整備が最終盤での移行作業をスムーズにした。愛媛の各局の技術担当者も自治体職員らとともに地区ごとの住民説明会を行った。共聴施設やCATV視聴に切り替わる場合は、助成があるとはいえ、新たな負担が発生するため、十分な話し合いが必要だった。 

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