南海放送60年史
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33[社史 第2部] 第1章 地上デジタルテレビ放送開始テレビ放送開始50年の企画ニュース  報道部では、ラジオ55周年、テレビ50周年企画として2008年1月から「WITNESS」をスタートし、4月から「ACTION 愛媛」をスタートした。 当社の映像資料室には昭和33年12月のテレビ開局以来、当社が伝えたニュースの映像、約15万件が収められている。事件事故や政治などの出来事、そして当時の風俗など、その映像は地域先発局である当社の財産であるだけでなく、愛媛の50年の目撃者(WITNESS)である。 1月18日にスタートした夕方ニュース「おかえりテレビ」での周年企画「WITNESS」(目撃者)は、こうした映像から月ごとに愛媛の50年を振り返り、目撃者にその出来事を証言してもらうものだ。第1回の放送では1月の出来事について知事選挙、大学紛争を大きく取り上げ、当時の「目撃者」に証言してもらった。昭和59年に起きた大雪、新居浜市小学生殺人事件の時効直前の逮捕などを織り交ぜながら10分を超える企画となった。 「ACTION 愛媛」は、日本テレビの開局55周年企画「ACTION」に連動した企画で、愛媛が抱える様々な問題の本質を掘り下げ、未来の愛媛につなげようというプロジェクトだ。 スタートとなった2008年4月のテーマは「医療崩壊」。入社2年目の梅田真希子記者が担当した。梅田記者は放送後次のように振り返った。 「報道部周年企画の第1回目を担当することが決まり、『医療』をテーマにリサーチを始めました。県内の病院関係者や医師会、行政の医療担当者、愛媛大学医学部など、多方面の方々にお話を伺いました。苦戦した取材の中でも、特に印象に残っているのが魚島診療所の長井志津佳医師(東京都出身)です。取材中、島で1度も子どもを見なかったという程の超高齢化社会の魚島で、島民の健康を一人で守る長井医師のへき地医療に対する思いや人生観を聞いていると、いつの間にか取材という仕事を超えて、人生勉強をしているような気持愛媛大の大学紛争(「WITNESS」より)離島の医療を取材(「ACTION」より)

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