南海放送60年史
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29[社史 第2部] 第1章 地上デジタルテレビ放送開始 2008年10月1日、当社は開局55周年を迎えた。この年は、55年目のラジオ、50年目のテレビ、それぞれに兼営局にふさわしい記念番組を制作、放送した。55周年プロジェクト「一遍イヤー」  人物評に優れた正岡子規が「一遍は伊予の国一番の傑物」と言っている。ところが、宗教上の人物であることや資料が少ないこともあり、これまで真正面から一遍に取り組んだマスコミはなかった。 5月31日(13:00-14:00)に放送した、第一部のラジオシンポジウム「一遍上人がいた風景 中世・伊予の国」は営業的にも成功した。 第二部は、芸術祭参加作品としてのラジオドラマ「SAINT IPPEN~永遠の嘘をついてくれ~」の制作(11月10日14:00-15:00放送)だった。この制作については最初から舞台化を意識して、まつやま俳優研修所のメンバーを多くキャスティングしていた。 そして第三部。プロジェクトのラストが、11月13日から16日までテルスターホールで披かれた舞台「いっぺんの欠片」だった。 舞台の脚本は「おかえりテレビ・デリシャス」のキャスター山本清文さん(劇団PS みそしる定食)。主演は枡形浩人さん(同)。そして演出は梶原剛さん(劇団・無限蒸気社)にお願いした。この3人はラジオ番組「じんじん地獄時間」(日曜・16:30-17:00)のパーソナリティでもあった。 一連のプロジェクトについては望外のニュースもあった。第7節 開局55周年 ラジオ・テレビ兼営局ならではの展開

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