南海放送60年史
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27[社史 第2部] 第1章 地上デジタルテレビ放送開始放送と共同制作により、ラジオで実況放送した。 県人大リーガー誕生  宇和島東高校からプロ野球ヤクルトスワローズに1996年入団した岩村明憲選手が、2007年には、米大リーグのタンパベイ・デビルレイズに移籍した。翌年には、チームのワールドシリーズ初出場に貢献した。海外からのスポーツ中継が日常化し、愛媛出身の選手たちの海外での活躍ぶりが日常的なニュース素材となった。 ウィニーによる県警捜査資料流出  2006年3月、愛媛県警察本部の警部の私物パソコンに保管していた捜査資料が、ファイル共有ソフト「ウィニー」を通じてインターネット上に流出していたことが分かった。いったんウィニー・ネットワークに流出したファイルは次々に複製されるため、気づかないうちに情報流出が拡大した。愛媛県警は、被疑者・被害者の供述調書や前歴者の動向など、約6,200名分の氏名を含む警察情報が流出していたと発表し、関係者7人を処分した。 流出した捜査資料の中の「愛媛県警が捜査協力費約17万円を支払った」との記載は虚偽であり、実際には支払われていなかったとして、愛媛県知事が当時の警部ら3人に返還請求をするよう求める住民訴訟が起こされた。高松高等裁判所は、2010年4月、支出の事実は無かったと認め、原告が敗訴した一審の松山地裁判決を破棄し、知事に請求を命じる判決を言い渡した。 ウィニーのプログラム開発者は、著作権侵害のほう助罪に問われて2004年に京都府警に逮捕された。この事件では、松山市の少年ら2人が、ウィニーの利用者として人気ソフトなどのデータをネット上に公開して不特定多数がダウンロードできる状態にしたとして、著作権侵害(公衆送信権の侵害)に

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