南海放送60年史
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26第6節 デジタル新時代へニュース強化身の漫画家・能田達規さんが描いたサッカー漫画『ORANGE』(週刊少年チャンピオンに連載)は、財政難の中で上位リーグを目指す愛媛FCの姿と重なる部分も多かった。能田は、愛媛FCのクラブマスコット「オ~レくん」なども手掛けた。 Jリーグ昇格に向けて、2004年から放送し続けたテレビ番組が『サッカー魂~愛媛FCレビュー~』。第1回の放送は、3月29日の26時54分スタート。江刺伯洋・松本直幸アナウンサー、荻山雄一ディレクターらが応援取材を行った。江刺はJ昇格の動きを「オレンジ色の夜明け」と題してインターネットのブログに綴り、単行本もまとめた。また、Jリーグ初戦2006年3月4日のラジオ実況放送も担当した。荻山は、2006年6月から7月にかけてドイツで行われたワールドカップを取材し、新居浜出身の福西崇史選手の応援団らの動画をネット回線で本社に送った。その頃には『サッカー魂~愛媛FCレビュー~』の放送枠も土曜日の11時35分からに移行した。 四国アイランドリーグ発足  2005年4月に、日本で初めてのプロ野球独立リーグ、四国アイランドリーグがスタートした。愛媛マンダリンパイレーツはじめ、四国各県に拠点を置く4チーム(香川オリーブガイナーズ、徳島インディゴソックス、高知ファイティングドッグス)が参加した。松山市の坊っちゃんスタジアムで行われた4月29日の開幕戦は、7,000人余りの観客を集めた。 リーグ結成に動いた石毛宏典初代代表や、トライアウトに応募した選手たちを取材したテレビ番組『愛媛マンダリンパイレーツ発進!!』を5月7日㈯午後3時より放送した。選手たちはプロ野球のドラフト指名を目指してプレイする一方で、各地で野球教室を開催するなど、「わが町のチーム」をアピールした。 2007年には、5月13日㈰に高知県で行われた試合を、午後1時より、四国アイランドリーグ実況中継「愛媛マンダリンパイレーツVS高知ファイティングドッグス」と題して、高知四国アイランドリーグ開幕(坊っちゃんスタジアム)

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