南海放送60年史
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22第6節 デジタル新時代へニュース強化『NEWSプラス1』から『おかえりテレビ』へ  愛媛の民放4局化に伴い、各局とも夕方の時間帯に放送するローカルニュースに注力し、視聴率を重視するようになった。2004年4月から『特急!なんかいNEWSプラス1』に変わって『おかえりテレビ』をスタートさせた。 山下泰則アナウンサーとタレントのらくさぶろうをキャスターにして、親しみやすさをアピールした。中継コーナーを増やしたこともあって、8月から10月にかけて6回も愛媛を襲った台風災害についても、特別番組を随時放送し、機動性を発揮した。大晦日には、『2004年を詰め込んで4時間生放送おかえりテレビ大晦日スペシャル』を放送し、キャスター陣の力量を示した。 2年目には、「戦後60年」や「少子化」、「みかん王国えひめ」など、ニュース特集に力を入れた。愛媛のみかん園は、2004年の台風被害を契機として、温州みかんから新品種への転換を加速させていった。 病気腎移植問題  2006年10月、現金などを受け取った見返りに腎臓を提供するという生体腎売買事件が愛媛県警によって摘発された。宇和島徳洲会病院で移植手術を行った万波誠医師の金銭授受は否定されたが、1991年以来、万波医師らのグループが病気腎の移植手術を続けていたことが明るみに出た。日本移植学会などが「医学的妥当性が無い」と批判し、2007年7月、厚生労働省は臨床研究以外の病気腎移植を禁じるガイドラインを策第6節 デジタル新時代へニュース強化『おかえりテレビ』スタート左:小原佳代子アナ 右:山下泰則アナ

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