南海放送60年史
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19[社史 第2部] 第1章 地上デジタルテレビ放送開始 当初は、テレビでのインタビュー形式を検討していたが、小松正幸学長(当時)が「ラジオだとじっくり話が出来るし、先生たちも出演しやすい。」と判断し、ラジオでのレギュラー番組が決定した。寺尾英子アナウンサーが聞き手になり、研究テーマを語ってもらいながら、先生の生い立ちや趣味など人柄にも迫り、現在に至っている。 さらに、文字でも残したいとの大学側の要望に応え、番組内容を収めた本を番組名と同じタイトルで2007年12月25日からシリーズで出版し、高校生にも読んでもらおうと、価格をワンコイン(500円)に設定した。番組と出版の連動というクロスメディア的な取り組みとしても評価され、2013年7月31日に発行した最新刊は7冊目になる。 愛媛大学は、2004年4月から独立法人化し、国立大学法人愛媛大学となった。6月には社会連携推進機構を設置した。地域産業の活性化や、政策・行政・文化・歴史・町おこし・教育・医療など、あらゆる領域で地域連携を強めている。 2006年4月に設立した防災情報研究センターは、愛媛県内20市町と連携した愛媛地域防災力研究連携協議会の設立に発展し、東日本大震災の後、一般向けの解説書として『南海トラフ巨大地震に備える』を出版した。同センター設立時より、外部評価委員を社長室局次長の白石享三が務めセンター活動に助言している。 また、2008年4月には、愛南町に南予水産研究センターを設置し、養殖技術の開発などの一方で、魚の生産から加工、流通、消費、さらには生活文化にまで及ぶ幅広い内容を盛り込んだ「ぎょしょく教育」プログラムを小学校などで実践している。 南海放送では、2011年3月5日にテレビ番組『風は南から~愛南町発「ぎょしょく」教育~』を放送した。本になった『愛媛大学「研究室からこんにちは!」』

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