南海放送60年史
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12第3節 デジタル時代を生き抜くコンテンツ力いうもので、雑誌と放送のメディアミックスを狙った。創刊号では、女子アナから料理人への直筆ファンレター、やのひろみ生粋えひめ酒蔵、らくさぶろうの居酒屋夜噺、大野優凛子・桝形浩人の放談ガストロノームなどを特集した。 「書道ガールズ」NNNドキュメントに新風  愛媛県立三島高校書道部は、2003年の国際高校生選抜書展(通称「書の甲子園」)で、初優勝を果たした。荻山雄一ディレクターは、小型DVCカメラで二連覇を目指す先生と生徒を追った。女子部員だけで迎えた新学期や男子部員の入部、合宿で朝5時まで書き続けるハードな練習、そして二連覇達成。頑張っている高校生たちを忠実に表現したいという思いで制作した番組『書道ガールズ!~高校日本一への軌跡~』は、『NNNドキュメント’05』で2005年3月27日(24:25-24:55)に放送された。文化祭や商店街で、部員たちが音楽に合わせて振りをつけながら青春の思いを大書する書道パフォーマンスも輝きを放った。 そして、三連覇を目指して順調なスタートを切った書道部に事件が起きた。9年間指導にあたってきた服部一啓先生が、大会まであと1ヵ月という時に大学教員への転進を理由に突然辞任してしまった。続編『書道ガールズ2~熱血教師・突然の辞任~』は、『NNNドキュメント’05』で11月20日(24:55-25:25)に放送された。年間2回のシリーズ放送は、NNNドキュメントでも前例がなく、新しいジャンルに取り組む意欲作として年間の奨励賞にも選ばれた。「書道ガールズ」は、この後エンターテインメントの世界にはばたいていく。 また、㈶放送番組国際交流センター(JAMCO)が、海外に紹介すべき優れた番組を選定する「平成17年度国際版制作番組」にも選ばれた。国際版としては、『クマガイ草』(2002年制作:寺尾隆)、『かまぼこ板の絵~3万枚のメッセージ~』(2003年制作:伊東英朗)、そして『くもりときどき、晴れ~今治大浜・小さなご近所物語~』(2004年制作:寺尾隆)と、連続し『書道ガールズ!~高校日本一への軌跡~』

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