南海放送60年史
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4第1節 本社と親局の移転愛媛県の加戸守行知事、松山市の中村時広市長ら来賓約300人を招いた。 松友社長は「地上デジタル放送開始に併せ、この創業の地に再び里帰りをした。活力ある民間放送として、地域への貢献をさらに果たしたい」と挨拶した。 加戸知事からは「県内の民放の草分けである南海放送が、四国州の雄として名を残す意気込みが今日の本社移転披露ではないか」、また中村市長からは「地域文化の継承、そして市民の安全、こういった点においてローカルテレビ局・ラジオ局の果たす役割はますます大きい」との祝辞があった。 そして、氏家議長からは「(『もぎたてテレビ』のように)地域文化からナショナルなものに発展するのが今後の問題として大変重要なことである。南海放送は日本の文化をリードするという気持ちで、日本テレビには我々が教えてやるという気迫でがんばって欲しい」と激励の言葉があった。 四国総合通信局の武井俊幸局長の音頭で祝杯をあげた。 愛媛の地上デジタル放送開始記念式典  2006年10月1日午前11時、愛媛県の民放4社の社長とNHK松山放送局長、そして四国総合通信局長が松山市総合コミュニティセンターの壇上にあがり、地上デジタルテレビ放送開始のスイッチを押した。会場の6台のモニターテレビには、県内各局の番組が映し出された。民間放送事業者を代表して挨拶した松友社長は「2011年7月24日のアナログ放送完全停止まで5年足らずしか時間が残されておらず、総務省に示したロードマップ計画に基づいて、全県にあまねく中継局を着実に設置することが、放送事業者としての責務であると認識している」と述べ、次のステージへの決意を表明した。 会場では、各局のアナウンサーがデジタルマドンナの衣装で地上デジタルテレビ放送の特性などをアピールした。新本社落成披露式典地上デジタル放送開始記念式典

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