南海放送60年史
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92第4節          南海放送中野」でも2,400人を動員し、予想を大幅に上回る観客数を記録した。2013年9月現在で、上映件数は100件を超え、さらに全国から上映会開催について申し込みや問い合わせが続いている。 そして、2013年6月3日に東京で開催された「第50回ギャラクシー賞」で、映画の自主上映を含む報道活動が評価され「報道活動部門」の大賞を受賞した。 以下のような講評があった。 「1,000隻の漁船が被ばくしながら乗組員の継続的な健康診断や人的補償は行われず、日米の政治決着の中で現代史の闇に沈んでいた衝撃的な事実を粘り強く掘り起こし、NNNドキュメントやラジオ、ニュース番組の特集企画などで取り上げた。これまでの映像取材を再編集した映画は、原発事故後の日本社会に大きな反響を呼び、上映会は全国で開催された。伊東監督が各地の会場で語り続ける姿勢も地道な報道活動として評価したい。地方局の粘り強い報道活動が、各地でメッセージを伝えており、一地方局の枠を超え、テレビの報道活動の新たな展開と方向性を示した」 さらに、平成25年度日本民間放送連盟賞 特別表彰部門「放送と公共性」において、『X年後』テレビ番組と自主上映活動が最優秀に輝いた。「放送と公共性」は、放送の公共性を強く意識しながら取り組んでいる企画や実績に対して、ラジオ・テレビのジャンルを超えて贈られるもので、愛媛初の受賞となった。 ラジオの日野聡ディレクターは、伊東の取材テープを再構成して『四度目の被ばく~ビキニ事件から58年~』を制作し、2012年の日本民間放送連盟賞ラジオ報道番組の優秀賞を受賞した。贈賞式で左:大西テレビ局長右:NTV日笠プロデューサー中:伊東ディレクター

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