南海放送50年史
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なった。「社団法人電波産業会(ARIB:アライブ)」の下部組織「受信対策センター」が2004(平成16)年1月に、愛媛地区にも設置された。同年4月30日、愛媛地区のトップを切って、越智郡上浦町で受信対策作業が始まった。上浦瀬戸崎局のNHK総合の60チャンネルを56チャンネルに変更する作業を進めるため、期間中、既存のチャンネルと新規のチャンネルの両方の電波が出された。事前に行った調査などをもとに受信対策センターから委託された業者が対象世帯のテレビやビデオのチャンネル設定変更、アンテナ方向の変更、それに共聴施設を使って視聴している場合はコンバーターの変更をそれぞれ無料で行った。上浦瀬戸崎局の場合、受信対策を行う世帯が519世帯と小規模だったことから、同年5月20日には対策を終え、新しいチャンネルに完全に切り替えることができた。デジタル放送を開始する2006(平成18)年末までには、愛媛地区でのアナ・アナ変換作業をすべて終了する予定になっている。デジタル戦略会議では本町会館の活用について検討した結果、デジタル放送の心臓部となるデジタルマスターについては、できるだけ経費を安くするため、日本テレビ系列の8社が共同発注することになり、業者の選定作業に入った。その結果、NECと東芝のシステム採用が決まったが、共同発注に参加する局が次第に増え、最終的にはそれぞれ8社計16社で共同発注することになった。2003(平成15)年10月1日、創立50周年記念式典が行われ、松友社長は挨拶の中で10ヵ年計画の策定を経営戦略局に指示長期経営計画の策定295第2節 新時代への挑戦

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