南海放送50年史
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に決定していたが、手続きなどの関係で開局ぎりぎりまで持ち越されていた。経過報告に続き、定款の承認と役員の選任が行われた。創立総会に引き続き第1回取締役会が開かれ、会長に武智鼎(伊予鉄道社長)、社長に平田陽一郎(愛媛新聞社社長)、常務取締役に松本亨、河上績を互選した。代表権は武智と平田が持つことになった。翌29日には会社の設立登記を終え、南海放送株式会社が正式に誕生した。開局式は本社1階事務所を初めて使い、1953(昭和28)年9月30日午前10時半から挙行された。郵政大臣代理、県政財界人、近隣の民間放送などの来賓約100人を迎えた。挨拶に立った平田社長は、「このような文化事業には、あらゆる分野からのご協力が必要です。マスコミとして正しい道を歩けるようお力添えをお願いします」と述べた。来賓からは「事業の発展と地域文化への貢献を期待します」と祝辞が寄せられた。その夜6時から、特別番組とともに松山市大街道の有楽座でひらかれる前夜祭の模様を生中継することにしていたが、午後5時を過ぎても四国電波監理局の係官による設備検査が終わらなかった。本免許合格となったのは、6時に2分前というきわどい時間であった。午後6時、緊張した上甲雅美アナウンサーの声で放送が始まる。伊予万歳、スタジオの紹介、久松知事らのメッセージ、ニュースと続き、午後7時、マイクは有楽座に切り替えられ開  局8第1章 草創期の南海放送南海放送株式会社設立当時の役員代表取締役会長武智  鼎代表取締役社長平田陽一郎常務取締役松本  亨常務取締役河上  績取 締 役久松 定武、末光千代太郎、井関邦三郎、高橋作一郎、山中 義貞、齋藤 武幸、高橋  士、松本  鎮監 査 役阿部 理平、藤田  正、石橋 直次初代会長  武智  鼎初代社長  平田陽一郎有楽座での前夜祭(写真提供:愛媛新聞社)

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