南海放送50年史
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鉄道の沿線、沿道の至るところで県民がお出迎えをした。スタジオでは元県立果樹試験場長薬師寺清司氏、愛媛大学名誉教授・生物学の伊藤猛夫氏、壬生川カブトガニ標本室長の篠原伴次氏らがそれぞれご進講の思い出を語った。日本テレビの特別番組は『昭和史と天皇・第二部』、『陛下と私』、『世界の反響』とつづき、終夜放送となった。明けて1989年1月8日、年号は平成となった。ニュース取材班は新しい年号が印刷される愛媛新聞、日付スタンプを打つ松山中央郵便局、平成の赤ちゃんが誕生した病院など“平成の顔”を追った。日本テレビからのネット番組は午前5時55分からの『検証陛下のご病気』にはじまり、『平成スタート』、『昭和逝く・1億人の歩み』とつづく。午後5時からは自社制作番組『伊予路の新天皇陛下』(60分)を放送した。この番組は1974(昭和49)年7月の全国献血大会と1980(昭和55)年7月の全国高校総合体育大会で来県された新天皇陛下、皇后陛下のお姿を特集し、松山市立子規記念博物館長和田茂樹氏に新元号の感想を、また高校総体でご説明役をつとめた愛媛青年社会建設隊員の高橋末廣氏、山本典子氏に両陛下の印象を話してもらった。さらに深夜午前1時からは『ニュースドキュメント・昭和から平成へ~えひめ』を放送し、9日午前2時5分、44時間15分におよぶCMぬき特別編成を終了した。ラジオもまた1月7日は『激動の昭和史・天皇のご生涯』、『各局中継・陛下ゆかりの地、ゆかりの人』、『ドキュメント昭和最後の日』、『スタジオ座談会・新天皇と新時代』などを織り込みながら終夜放送をつづけた。8日は午前5時からの『天皇崩御~昭和時代いま終わる』にはじまり、9日午前1時からはテレビとサイマル・キャスティングの『昭和から平成へ~えひめ』を放送して44時間にわたるCMぬき特別編成を終了した。173第4節 昭和から平成へ『伊予路の天皇陛下』左から2人目より 薬師寺清司氏、伊藤猛夫氏、山本四郎氏、澤田勝躬氏、篠原伴次氏『伊予路の新天皇陛下』左から2人目 和田茂樹さん

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