南海放送50年史
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動送出システムの実用化すすむ、③第46期上半期決算(1976年10月~1977年3月)の営業収入、以上3本の記事でまとめられている。テレビ視聴率調査速報では『太陽にほえろ』の54.9%をトップに1位から10位までを南海放送が独占。CM一体化自動送出システムとはフィルム、テロップ、スライドなどの複雑なCM素材をカセットVTRに一本化することで効率化できるという技術情報である。この当時はCM素材を人手でつなぎこむかたちで放送していたのである。第46期上半期営業収入では、テレビ17億2,900万円、ラジオ2億5,400万円に対して本町会館は2億6,900万円を挙げている。本町会館収入は滑りだしからラジオ営業収入を上まわったが、部門別収支ではラジオ、本町会館がともに赤字、黒字はテレビ部門のみであることが記録されている。縦書きタイプ印刷の「経営情報」は、のちに経営企画部長松友勝俊が手書き原稿をそのままプリントして配布するようになり、その後、横書きに変えるなど工夫が加えられたが、毎週の局長会議資料とするため、情報収集、原稿依頼に苦労しながら一度も休むことがなかった。1985(昭和60)年3月からはワードプロセッサが導入され、2001(平成13)年4月からは社内LANで配信するようになり、のちにペーパーでの発行をとりやめた。2003年10月現在、第1320号に達し、経営の貴重な記録になっている。「なんかいワイドニュースtodayきょうからスタート」夕暮れの6時、松山市大街道交差点からの中継映像が新しいローカルニュース番組の開始を告げる電光ニュースを映し出した。池辺晋一郎氏作曲の軽快でリズミカルなテーマ音楽が流ローカルニュースを拡大106第3章 総合文化産業への出発手書き時代の経営情報

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