南海放送50年史
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笠原光子さん(45歳)の3人が選ばれた。第1回の表彰式は、12月17日、松山市の市民会館大ホールで、菅原洋一らによる歌謡ページェントをアトラクションとして行い、表彰式の模様と受賞者の活躍はテレビとラジオで紹介した。その後、2002(平成14)年に南海放送賞の規定は社会貢献委員会規定に組み込まれた。この南海放送賞は2003年12月現在で合わせて149人、4団体、特別賞8人を顕彰している。地域に根ざした放送活動、地域密着は、創立以来のわが社の使命であり、創立10周年以降、経営の近代化とともに地域への貢献と企業イメージの確立は大きいテーマとなってきた。地域社会との結びつきを強めるためには、地域の人がわが社をどのように見ているのか、何を期待しているのかを知る必要がある。まず、1964(昭和39)年12月、県下11市で1,000人を対象に企業イメージ調査を行った。その結果、わが社は「明るく」、「あたたかく」、「陽気で親しみやすい」反面「柔らかく俗っぽい」というイメージを持たれていた。一方、NHKは、「清潔で上品」、「地味で落ち着いている」が、「やや陰気」という結果が出た。また、シンボリックサインは、わが社は「ひまわり」、「ダリヤ」、NHKは「真珠」、「東京タワー」、「白樺」であった。視聴者の生活パターンやわが社に何を期待するかについて、1966(昭和41)年2月に第1回総合世論調査を実施した。この調査は、県下16市町村2,120人を対象にした規模の大きいもので、内容も単に放送番組の期待にとどまらず、生活『地域と民放』刊行94第2章 大いなる飛躍へ地域と民放

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